− 椅子を持ち出す − |
ダルが立ち止まった。s
「ソラ、青のビーンズと黄金のイグサはピョン王の椅子にの手すりにある。私が気を引くからそのうちに取り返すんだ。しかし問題がある、その椅子にも魔法がかけてありどう取り出すのかわからない。」
ソラは考え言った。
「ピースが赤のビーンズを持っているからピースに任せてはどうかな。赤のビーンズと共鳴しあい魔法が弱まるのでは…」
「それはあるかも知れないな。ピース王子に頼むしかないな。」
ダルはニッコリ笑ってピースの方を見た。ピースも強く拳を握りしめて言った。
「僕に任せて!」
「僕達が援護するよ。」
オモテとジュウが近寄り、手を握った。
「私がピョン王に君達がここへ戻って来ていると話す。そうしたら慌ただしくなり護衛のもの達が移動し始めるはずだ。手薄になった時に中へ入るんだ。さあマントをかぶって。」
ソラがダルに目で合図した。
「こっちだ。」
ソラ達は、大きな柱の影に隠れた。
「ソラ、頼んだよ!」
そう言うとダルは中へと入って行った。すると見張りの者に声をかけられた。
「ダル様、ピョン王が探されています。」
「わかった、すぐに行く。」
急ぎ足でピョン王の所へ行った。
「ダル、何処へ行っていたのだ、ジャックも見当たらない。」
大きな声で怒鳴った。
「ピョン王様、実は逃げかえったタタミ王国の連中が戻ってきました。ビーンズ入口付近にいる様子です。どうされましすか。」
「なに、護衛はどうなっている。今すぐ入口を固めるんだ。」
ピョン王の声に騒がしくなりはじめた。
「もっと護衛を増やすんだ!急げ。」
ダルも叫んだ。騒がしい中ソラは行動を開始した。
「ピース出番だ!」
「任せて。」
身を隠しながらピョン王の所へ近よった。続いてオモテとジュウも続いた。するとピースが立ち止まった。
「どうしたの?」
オモテが中を見ると、何とピョン王が座っていたのだ。足を組んで考えている様子だ。ダルも椅子に座り込むと予想していなかった様子。
「まずいぞ、ピースどうする?」
すると突然ジャックが入って来た。
「ピョン王様、ダルは裏切り者です。タタミ王国連中と話を合わせていたんです。」
それを聞いたピョン王は立ち上がりダルへ近づいた。
「どういう事だ。」
ピョンが椅子を離れたすきにピースが勇気を出して中へと入り椅子を静かに持ち出そうとした。
「あっ、お前は臆病者のピースじゃないか!」
ジャックか指を差して叫んだ。ピースは驚き立ち止まったがその前にオモテとジュウが飛び出した。
「ジャック、邪魔はさせないからな!」
オモテが言うと次は、ソラがジャックの後ろから現れ剣を突き付けた。
「ダル、どういう事だ。」
そう言うピョン王に言った。
「さぁ〜どういう事か…」
ダルもピョン王に剣を突き付けた。
「ピョン、もう終わりだ。」
ソラがピースに向かって言った。
「今のうちだ、急げ!」
「ダル、魔法は効いてないのか?」
ピョン王はダルに聞いた。
「ピョン、気が付かなかったのか、とっくに解けている、正確には私にはあまり効き目が無かったようだ。」
「他にも効いてない奴がいるのか…」
ピョンは驚いた。
外へ持ち出す事ができたのはいいがどうすればいいのか悩んでいた。言われた通り赤のビーンズを近付けても何の反応もない。
|
ご意見・ご感想はこちらまで
mail:omosiro★kudou-koumuten.net
※)★を@に変更してください
|
|
|
|
|